【第5回】GitHubへのコミットとバージョン管理のはじめかた

こんにちは。前回は、パスワードの登録・更新機能の実装についてお話しました。今回は、ローカル開発を進める中で欠かせない「GitHubへのコミット」と「バージョン管理」について紹介します。




目次
なぜGitで管理するのか?
アプリ開発は、少しずつ作り上げていく作業です。その過程で、過去の状態に戻したくなることや、変更の意図を残したくなることが必ずあります。
Gitを使えば以下のようなメリットがあります:
- 変更履歴を時系列で記録できる
- 以前のバージョンに簡単に戻せる
- 誤ってファイルを消しても復元できる
- 外出先や別のPCでもコードを共有できる
私は、個人アプリでも迷わずGitHubを使うようにしています。たとえ公開しなくても、プライベートリポジトリで十分に管理できます。
GitHubリポジトリの作成
- GitHub にログイン(https://github.com)
- 「New Repository」ボタンをクリック
- 以下のように設定
- Repository name:private-desk
- Description:(任意)
- Public/Private:Publucを選択
- Initialize this repository with:空にする(何も選ばない)
ローカルプロジェクトと接続する
cd /var/www/private-desk
git init
git remote add origin https://github.com/ユーザー名/private-desk.git
git add .
git commit -m "初回コミット:Next.js構成とSQLite連携を追加"
git branch -M main
git push -u origin main
注意:認証が必要になるため、SSHの鍵の登録をお勧めします。
運用のポイント:コミットメッセージは「日記風」でOK
個人開発であれば、形式ばったメッセージでなくても構いません。以下のような日記感覚のコメントでも、あとから見返すと非常に役立ちます:
- フォームのバリデーションを強化した
- パスワード更新時のバグを修正
- 一覧画面のスタイルを調整した
「なにを、なぜ、どう変えたか」がわかる内容を意識しましょう。
.gitignore の設定も忘れずに
開発中に生成される不要なファイルは、Gitの管理対象から除外します。
node_modules/
.next/
.env
特に .env
や .sqlite
ファイルは、誤って公開しないように注意が必要です。
ChatGPT Codexとの連携
OpenAIがリリースしたCodexは、ソフトウェア開発支援に特化したAIエージェントです。「ただのコード補完ツール」ではなく、開発フローの各工程を自律的に完遂してくれます。
- サンドボックス内でテストを実行
- プルリクエストや変更ログを生成
私はGithubとの連携に特に感動しました。ソース全体を評価してくれることで作業がかなり楽になると感じました。
使用感
実際にCodexを使ってみました。Githubと連携後に、ソースコードを評価してもらいました。
何点か指摘事項があり、その内容をタスクとして抽出してくれます。このタスクを押すだけで自動でソースの改修をしてくれることに感動しました。また、プルリクエストも作成するので、マージをするだけでソースコードの修正が完了します。
複雑な内容やまだ完全に指示を理解してくれないこともあります。人の手が必要になるのですが、SESのエンジニアとしてソースコードを呼んで支持を変えることで簡単に調整ができる事はうれしいです。
下の図は今回のアプリの評価を行った画面イメージです。

まとめ・感想
GitHubによるバージョン管理は、安心して開発を続けるための“お守り”のような存在です。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、少しずつ慣れていくと、なくてはならないツールになります。
パスワード管理ツールについては今回が最後です。次回は新たなテーマに挑戦していきます。
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