【第1回】なぜ自分でパスワード管理アプリを作ったのか?〜40代エンジニアの試行錯誤〜

こんにちは。
このブログでは、40代のエンジニアがローカル環境でコツコツ作り上げたアプリについて、思ったことや感じたことを正直に綴っていこうと思います。
第1回の今回は、「なぜ私が自作のパスワード管理アプリを作ったのか?」というお話から始めてみたいと思います。
目次
増え続けるパスワード問題
最近ふと気づいたのですが……「パスワード、多すぎませんか?」
仕事でもプライベートでも、ログインが必要なサイトがどんどん増えています。
ネットバンキング、クレジットカード、ショッピングサイト、動画配信サービス、SNS……。
さらには、マイナポータルや保険、年金、住民票請求サイトまで、すべてにパスワードが必要です。
「全部覚えるなんて無理!」
……と心の中でツッコミを入れつつも、紙に書いて管理していますが、
スマホのメモ帳に記録するのもセキュリティ的に不安です。
市販のパスワード管理アプリも試しましたが、どうも自分にはしっくりきませんでした。
複数のパソコンを利用
私は、会社用のパソコン、個人用のパソコン、外出時に持ち歩くノートパソコン、さらにはタブレットなど、複数の端末を使い分けています。
そのため、パスワードの管理はネット経由で共有できる方が便利ではありますが、やはり一番気になるのは、
「クラウド保存って、やっぱり怖いな…」
という点です。
だったら、作ってしまおう
ある日ふと思いました。
「ここまで不満があるなら、自分で作ったほうが早いかもしれない」
私はシステムエンジニアとして20年以上のキャリアがあります。
Docker や WSL2、VS Code、Next.js のような便利なツールも今は充実しています。
「やってみようかな」と思ったその瞬間、自然と手が動き始めていました。
開発スタート:まずは機能をシンプルに
最初に実装したのは、以下の項目を登録・管理できる画面です:
- サイト名(例:Amazon、楽天など)
- サイトURL(ログインページのリンク)
- ログインID(メールアドレスなど)
- パスワード(伏字表示に対応)
- メモ(セキュリティ質問の答えや補足など)
- 登録日
- カテゴリ(例:買い物系、仕事系、金融系など)
UI は Next.js で作成し、Tailwind CSS でデザインを整えました。
データの保存には SQLite を使用しています。
Webブラウザ上で動作しますが、データは一切クラウドに送られません。
これが、私にとって何よりの安心ポイントでした。
下の図は完成イメージです。

開発してよかったこと
「自分のために作ったアプリ」は、やはり使いやすさが段違いです。
- 必要な情報だけが表示される
- セキュリティポリシーも自分で決められる
- 余計な機能が一切ない
しかも、トラブルが起きてもすべて自分で対応できます。
そして何より、「自分で作った」という手応えが、大きな自信につながりました。
40代に入ってから、これまでの知識や経験を形にできたことが、何よりもうれしかったです。
小さな成功が、次の挑戦へつながる
このパスワード管理アプリを完成させたことで、ちょっとした自信が生まれました。
- 「これができたなら、日報も自分で作ってみようかな」
- 「知識をまとめる Wiki 機能もほしいな」
- 「AIでチャットできたら、さらに面白いかも……」
そんなふうに、少しずつ“やりたいこと”が広がっていきました。
次回予告:「実際のコーディングについて」
次回は、このアプリをどのように実装していったのか、具体的なコードや構成について紹介していきます。
今回と同様に、ゆるっと書いていきたいと思います。
なお今回のパスワード管理のソースコードは、以下のgithubに配置しています。
https://github.com/tomo1833/private-desk/releases/tag/add-password-form
おわりに
「アプリ開発」と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれません。
でも、自分の生活の“ちょっとした不便”を解消するためだと思えば、意外と楽しく続けられるものです。
このブログが、同じように
「ちょっと作ってみたいな」
「自分でもできるかも?」
と思っている方の背中を、ほんの少しでも押すことができたら嬉しいです。
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