40代SESの現実|20年以上続けた私が感じる限界と希望

私は40代、いわゆる“SES”という働き方を20年以上続けてきました。
所属している会社は社員数10人にも満たない小さな企業。
20代、30代の頃は、お客様先に常駐し、深夜まで働く日々でした。
この記事では、私が長年経験してきたSES業界のリアルな現実と、
40代という年齢になって感じる不安や希望を率直に綴っていきます。
目次
常駐、長時間労働、…30代までの働き方
私が20代の頃から続けてきたのが「客先常駐」。
朝は6時台に家を出て、片道1〜2時間の通勤。
帰宅時間は23時や24時になることも珍しくありませんでした。
今振り返ってみると、あの頃は十分な睡眠を取れていなかったように思います。若さゆえに乗り切れていた部分もありますが、やはりどこかで無理をしていたのかもしれません。
チームリーダーという名の雑用
「チームリーダーを任せたい」と言われれば一見やりがいがありそうですが、
実態は進捗管理と火消し役。
- 作業が遅れているメンバーの肩代わり
- 難しい実装の担当
- 会議では進捗の遅れを指摘され詰められる
それでいて、評価はほとんど変わらず、給料にも反映されません。
気づけば、「言われたことをただこなすだけ」の毎日。
週末はストレスをパチンコやゲームで発散する生活に陥っていました。
40代での転機:フルリモートという変化
約10年前に現在の案件に参画し、コロナ禍を経てフルリモートに移行。
2025年の今では、完全在宅での作業が続いています。
これにより、大きく変わったのが「時間の余裕」。
- 通勤時間ゼロ(往復4時間の節約)
- 残業ほぼなし
- 勉強や婚活の時間が確保できる
この変化が、自分自身の人生を見直すきっかけになりました。
フルリモートがなかったら勉強や、ブログは書いていなかったかもしれません。
勉強で見えた“世界の広さ”と情報格差
時間に余裕ができたことで、少しずつ技術の勉強を再開。
すると、驚きの連続でした。
- Docker?VSCode?Devcontainer?なにそれ…
- Gitの運用ってそんなに便利だったの?
- AIがコードを書くってどういうこと?
これらの技術は、中堅企業やベンチャーでは当たり前になっている一方、
SESの小企業ではまったく情報が届かず、取り残されている実感がありました。
SESという働き方に潜む6つの不安
長年SESとして働いてきた中で、強く感じる将来への不安があります。
- 給料が上がらない
- 案件が無くなる可能性
- 技術が身につかない
- 業界内でしか通用しない知識
- 体力的に継続が難しい
- 転職できるスキルがない
特に「年齢」と「技術」の問題は深刻です。
SESでは“便利屋”のような役割が求められ、
新しいことに挑戦する時間も環境もないため、技術者として成長しづらいのです。
SESの“依存”という落とし穴
SESには「責任が軽い」という面があります。
これは一見メリットに見えますが、長年続けると依存体質になりがちです。
- 自分で判断しなくていい
- 仕事は会社が取ってくる
- 評価されなくても安定している
私自身もこの“ぬるま湯”に甘えてしまい、
スキルもキャリアも停滞してきたのが事実です。
今後の展望と、若手へのメッセージ
フルリモートになって変わったことのひとつに、
「人生の設計を考える余裕」が生まれたことがあります。
- 結婚ができた
- 勉強ができるようになった
- 副業やブログ、YouTubeも視野に
SESの仕事は「安定性」はあるものの、「成長」や「将来性」には乏しいと感じています。
40代の今、自分の時間を使って少しでも未来を切り開く努力をしようと思っています。
もし、あなたが20代、30代で毎日疲弊し、「このままでいいのか」と悩んでいるなら、
SESではないキャリアパスもぜひ検討してほしいと思います。
- 社内開発
- 自社サービス企業
- スタートアップ
- フリーランスや副業での挑戦
人生は一度きり。後悔しない働き方を選んでほしい。
まとめ:SESという選択のその先へ
40代SESのリアルな現実は、「時間とエネルギーを搾取されながらも報われにくい働き方」です。
ですが、今の技術や環境の進化に目を向ければ、遅くても“変わる”ことはできます。
私はまだ道半ばですが、少しずつでも前に進んでいきたいと思います。
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