WSL2でLinuxを始めよう!Windowsに軽量な開発環境を作る手順まとめ

Windows開発者にとって重要なツールとなったWSL2(Windows Subsystem for Linux 2)の導入方法を解説します。
なぜWSL2なのか?
SES3年目の皆さんなら、PHP、Next.js、Pythonでの開発経験はあるものの、「Linuxは難しそう」「仮想マシンは重い」と感じているのではないでしょうか?
実際、私が携わっている案件でも、SES歴3年~5年のメンバーの中にLinuxコマンドに慣れていない方がいらっしゃいます。これは決して珍しいことではありません。
私自身も、10年前はWindows環境での開発が中心でした。7年前にWSLを使い始めてから開発効率が劇的に向上し、現在では必須のツールとなっています。
特に近年は、DevcontainerとWSL2の組み合わせにより、チーム開発での環境統一が驚くほど簡単になりました。Linuxに不慣れな方でも、段階的にスキルアップできる理想的な環境が整っています。
WSL2とは?知っておきたい基本知識
WSL2は、Windows上で軽量なLinux環境を動かす仕組みです。従来のWSL1と違い、完全なLinuxカーネルを使用するため、Docker をはじめとするLinuxツールがネイティブ同様に動作します。
仮想マシンとの違い:
- 起動時間:数秒で起動
- リソース使用量:必要な分だけ動的に調整
- Windows統合:ファイルシステムやネットワークがシームレス
つまり、「重い仮想マシン」ではなく「Windowsに組み込まれた軽量Linux」として使えるのがWSL2の魅力です。
インストール手順:Windows 11なら1コマンドで完了
簡単!ワンコマンドインストール
管理者権限でPowerShellを開き、以下のコマンドを実行するだけです:
wsl --install
このワンコマンドで以下が自動実行されます:
- Windows Subsystem for Linuxの有効化
- Virtual Machine Platformの有効化
- 最新Linuxカーネルのダウンロード・インストール
- WSL2をデフォルトバージョンに設定
- Ubuntuの自動インストール
wsl --update
を実行してWSLを最新版に更新します。
まとめ:WSL2で開発効率を劇的向上
WSL2は、Windows開発者がLinuxエコシステムの恩恵を受けながら、慣れ親しんだWindows環境を維持できる理想的なソリューションです。
SES3年目の皆さんなら、この環境を足がかりにLinuxスキルを段階的に習得し、より高度な開発手法にチャレンジできるはずです。
まずはWSL2をインストールしてみてください。
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